含み損を抱えているとき、どうメンタルを保つか
こんにちは、otuboです。
今回は、含み損を抱えているときに、どうメンタルを保つか、というテーマでお話していきます。
買った株が下がってしまって、評価額にマイナスが続いているときって、メンタルに結構きますよね…
「これ以上下がられてはたまんない、もう売ってしまいたい!」」
という気持ち、よくわかります。
ただ、損を抱えてしまったときでも、冷静に判断できないと、後々上がるのに早く売って損してしまうことがあります(以下早売り損と呼びます)。
一方、過度に自分を信じすぎて、損切りをしないでいると、一向に株価が戻ってこず、さらに大きな損を抱える羽目になります。
含み損を抱えているときに、どうメンタルを保てば正しい判断ができるのか、今回は解説していきます。
この記事を読むことで、以下が理解できます。
- なぜ含み損をかかえると、冷静な判断をしづらくなるのか
- 早売り損や大損を避けるにはどうすればいいのか
それでは、早速みていきます。
含み損を抱えているときは、含み益のときの2倍感情が揺れる
いきなり結論ですが、含み損を抱えているときって、含み益を出しているときより、倍感情が動きます。
つまり、10万円の利益が出ているときより、10万円の損を出しているときの方が、感情の揺れは倍大きいイメージです。
なぜかというと、
✓ 株を買った瞬間、我々は「上がってほしい」「これくらい上がるだろう」と期待しているからです。
それはそうですよね。
まさか株が下がってほしいと思って、株を買う人はいません(空売りは除いて)。
今の時点で割安、あるいはこれから上がる根拠があると思って、買いを入れているはず。
それが、思いと反して株価が下がり始めると、我々は
まじかよ。おかしいなぁ…
5万円の損になっちゃった、どうしよう、これ以上下がったら怖い。
といった感じで、自分の判断が間違っていたかも、とショックになり、不安になり、どこまで下がるかわからず、恐怖に襲われます。
もともと上がると期待していただけに、下がったことにたいするショックは大きいのです。
反対に、思惑に株価が上がっても、案外そこまでうれしくはないものです。
もともと上がると思っているからですね。むしろ、
「まぁこんなもんか。もうちょっと上がらないもんかな~」
と欲が出てくるくらいです。
人間は、つくづく強欲ですね…
強欲で、マイナスなことをよりネガティブに受け止めてしまうからこそ、我々は自分自身をコントロールする必要があります。
つまり、上手く利益が出ているときは、あまりそれ以上を求めすぎず、
損が出てしまったときは必要以上に落ち込まず、多少ポジティブになるくらいが適切です。
では含み損があるとき、ネガティブに振れがちな感情をどう中立に引き戻すのか、次にみていきましょう。
自分の判断基準を思い出そう、焦らず待つべし
含み損を出した時、まず思い出してほしいのは、以下3点です。
- なぜ買いを入れたのか。
- どこまで上がり、どれくらい儲けたいと思っていたか。
- どこまで損を我慢できるのか。
| なぜ買いを入れたのか。
そもそも、自分がなぜその会社の株をそのタイミングで買ったのか。
- 今期の決算が悪かったが、来期の決算見込みは良化する見込みで、割安だと思ったから。
- 不祥事があり下げ続けていたが、売り材料は一巡したし、日経平均も下げすぎの感があったから。
など、あなたなりの理由でよいです。
その理由を思い出して、
「そうだな。今は下がっているけど、中長期では上がっていく読みは変わらないな。」
といった感じで、目の前の株価だけでなく、数か月先を見たときに、これから上昇余地があるかどうか、俯瞰で考えてみましょう。
それで後々上がっていくな、と思えるのならキープ、
よくよく考え直したらまだまだ割高だったかもな、と思いなおすようなら、売ってしまうのも一考です。
なんとなく買ってしまったから、買った理由がそもそもない…
という方は、今からでもいいので、ゼロの状態で考えてみましょう。
つまり、今その株を持っていないとして、今の株価で買いたいかどうかです。
答えがYESならキープ、NOなら売ってしまってもいいと思います。
(参考→初心者向けの、株の選び方)
| どこまで上がり、どれくらい儲けたいと思っていたか。
株を買ったときに、どこまで上がると読んでいたか。どれだけ儲けたいと思っていたか。
これが、売買の一つの基準になります。
たとえば、
- 1株100円で買って、110円で売るつもりだった。
- この株を売って5万円儲けるつもりだった。
こういった目安ですね。
これらの目安と、先述の「株を買った理由」もあわせて思い出し、じっくりその株価に近づくまで待つ。
苦行のように感じられますが、ある程度根拠をもって買いの判断を入れられていれば、ここのメンタルはなんとかキープできます。
逆に根拠もなしにギャンブルな売買をしていては、勝てるものも勝てずで終わります。
| どこまで損を我慢できるのか。
これは、どれだけ利益をだしたいか、の反対です。
10%株価が上がってほしいのなら、10%下がるのも覚悟する。
そして、10%以上下がってしまったら、潔く損切りをする。
まずは、これでいいと思います。
あるいは、5%上がれば十分だけど、10%くらいまでは損を我慢する、と買った際にあらかじめ決めておくのもアリです。
✓ まずは焦らず、自分の判断を信じてじっくり待つ。損切りラインを下回ったら、さくっと損切りする。
これが、勝率を上げるマインドです。
とはいえ、勝率100%は無理ゲーです。
ダメだったときは損切って、なぜダメだったのか考え、切り替えましょう。
負けることは、次勝つための勉強代です。
それでは、今回はこの辺で終わります。