留学先を選ぶ時のポイント
こんにちは、otuboです。
今回は、留学先の選び方についてです。
- 留学してみたいけど、どの国に行くのがいいのかわからない。
- 留学先選びで後悔したくない。
と悩んでいる方向けです。
基本的に日本に住む大学生が、在学中に留学するシーンを想定して書いていきます。
僕は今住んでいる香港を含め、アジアから欧米まで、過去5か国で留学しました。
その経験から、留学先を選ぶときに考えてほしいこと、参考になりそうなことをお伝えします。
僕が思うに、留学先選びが悪くて、後々後悔することって、ほぼないです。
後悔することがあるとすれば、留学中にもっとこうすればよかった、という類のものです。
なので、あまり留学先選びに固執することはないです。
それよりも、自分はなぜ留学したくて、留学中にどんなことがしたいのかを、一度ゆっくり考えましょう。
では、早速みていきましょう。
なぜ留学したいのか
まずは、なぜ自分が留学したいのか、思い返してみましょう。
|英語が話せるようになりたい。
留学で一番多い動機が、これだと思います。
正直、留学しなくても、実践の場さえ確保できれば、英語を話せるようにはなります。
ただ、日本に住んでいると、どうしても家族、周りの日本人の友達と話す時間が長いので、伸びるスピードは落ちるかなと思います。
英語を話さないと生きていけない環境にどっぷり浸かるには、留学はもってこいですね。
✓ 英語力アップにおすすめの留学先
英語力をあげるためにおすすめなのは、やはり英語圏ですね。
アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア。
このあたりなら、間違いなくネイティブに囲まれる生活なので、発音含めきれいな英語を学べます。
いきなりアメリカとか怖い、という方は、オーストラリアあたりがいいかもしれないです。
僕も高校生のときに短期で行きましたが、外国人に優しい人が多いので、怖いと感じた瞬間はなかったです。
一つ注意してほしいのは、これらの国は英語圏で、留学したい日本人が多いことです。
日本人に人気 = 留学先の学校でも、日本人が多い可能性が高い です。
留学先で日本人がいっぱいいると、安心してつい話したくなるし、日本人同士で群れてしまいます。
せっかく英語力上げたくて行ってるのに、日本人とばっかりつるんで、英語力は伸びず、恋愛だけして帰ってきたみたいな、ファッション的留学経験者を、僕は何人も知ってます。
人生の充実的にはアリかもしれませんが、これだと英語は絶望的に伸びないです。
こういう結末を避けたいなら、あえてニッチな国に行くのも手です。
僕は、留学先で日本人にマジで会いたくなかったので、アイルランドに留学したこともあります。
期待通り日本人はほぼおらず、英語にどっぷりつかれたので、日本からは遠いですが、おすすめです。
|将来海外で働いてみたい、住んでみたい
将来海外で働いてみたい、住んでみたいから、その第一歩として留学をしたい。
これも結構多いんじゃないでしょうか。
僕も、これが大きかったです。
数か月の短期でも、年単位の長期でも、ある程度の期間その国に住んでみると、旅行とはまた違う視点で見えてくることがあります。
僕は、将来東南アジアでのんびり暮らすのもいいかなと思い、インドネシアに半年留学していました。途上国、かつ田舎だったので、東京出身の僕には刺激的でした。
インドネシアの人たちの、ガツガツ働かないけど、人間味ある生き方に、これもまた豊かな暮らしだな、と考えさせられました。
もし旅行で行っただけだったら、「自然きれいだなー。道路汚いな。」くらいで終わってたと思います。
そこに暮らす人たちと、ある程度深く交われるのは、留学ならではです。
✓ 先進国か、途上国か
将来海外に住んでみたいという方は、「先進国か途上国か」という軸で考えてみてもいいかもです。
日本が息苦しくて、海外に行きたいという、昔の僕のような方には、英語圏に限らず、東南アジアとかもおすすめです。
南のあったかい国って、食料が豊富で、結果カリカリしてる人が少ないんですよね。
人生気楽にいこうぜ感がダダ洩れなので、そういう国に行って、価値観を広げるのもアリです。
先進国の大都市とかに留学しても、街の人が冷たかったりすると、ただでさえ言葉話せないのに、メンタルがやられます。
時間の流れが遅い国だと、行きずりの人にも優しくして人が多めなので、日本の都会で病んでる大学生には癒し効果ありますよ。
(関連記事↓:「将来海外で働きたい、は今すぐかなえるべき話。」)
|自分探しをしたい、就職活動に生かしたい
就活とかあるけど、自分は何をしたいのかよくわからないし、とりあえず留学してみて、何かのきっかけにしたい。
これも全然アリだと思います。
せっかく大学4年間、時間がたっぷりあるんだし、半年や1年、ましてや数か月異国で過ごすのは、プラスにしかならないと思います。
僕がインドネシア留学で会った韓国の男の子は、既に兵役を終えて20代後半でしたが、 「ここにいると気分が落ち着いて、自分とゆっくり向き合える。来て本当によかった。」 と、帰国前に話してました。
いったん留学してみて、「海外なんて二度と住むのごめんだわ。」となっても、
その発見ができただけで、儲けものです。
数か月悶々と過ごすくらいなら、「とりえあえず一か月短期留学してみる!」くらいのフットワークで問題なしです。
働き始めたら、「よし。とりあえず仕事辞めて半年留学するか。」
なんてなかなかできないですよ。
僕の留学した5か国を紹介
ここまで、留学の目的別に、留学先の選び方をみてきましたが、具体例をみた方がわかりやすいですよね。
ということで、僕がこれまで留学した5か国を、選んだ理由と留学してよかったことを、紹介しておきます。
国 | 目的 | 選んだ理由 | 留学期間 | 良かったこと |
オーストラリア | 英語力向上 | 英語圏、治安が良い | 2週間 | 高校生にして、英語を話す楽しさを知れた→以下の留学につながる |
アメリカ | 英語で経済学を勉強 | 大学協定で行けるから | 1か月 | アメリカの大学の授業を体験できた その大学に転入できるプログラムがあり、その下見&モチベーションになった |
アイルランド | 英語力向上 | 日本人が少ない | 2か月 | 英語の勉強に没頭できた 歴史ある街並みと、大自然のある暮らしの良さを知れた |
インドネシア | 長期で海外滞在してみる | 大学で初の協定で、第一号で面白そうだったから | 6か月 | 途上国でも、一人で半年生き抜けた自信 生涯の友人に会えた 帰国後「性格変わった?明るくなったね」と言われた |
香港 | 修士号取得 卒業後の現地就職 | 以前旅行したことがあり、住んでみたかった、大学もいいと思った | 1年 (その後在住) | 大学のレベルが高く、いい先生友人に出会えた いろんな人種がいて、周りを気にしないで生きれるので気楽 |
こんな感じですね。
もうバレたと思いますが、そんなに細かい目標設定とか、動機とか、ないです。
なんとなく「海外で生きていきたい。日本で就活とか死んでもしない。」と、18歳で心に決めていたので、そこだけは今日までブレてないです。
欧米にも留学しましたが、食事の面とか、実際アジア人として欧米で生きるのって、ちょっと窮屈なところがあると思っていて、当面はアジアに住むつもりです。
これも、いろんな国に留学してみて見えてきたことなので、どれも行ってよかったと思っています。
どの国でも学びはある、まずは一歩踏み出そう
皆さんまじめなので、
・留学の意味とは? ・行って何のメリットがあるんだ?
とか考えがちですけど、そういうのは気にしなくて大丈夫です。
あなたが留学したい、と言うと、周りは「留学してどうしたいんだ?」とか聞いてくるかもしれません。
✓ 親が「留学してどうしたいんだ?」と聞いてくるのは、たいていお金がかかる場合です。
→自分でバイトして費用を稼ぐなり、いい成績をとって、奨学金をもらって留学すれば、親も何も文句は言えないはずですよ。
✓ あなたの友達が「留学してどうしたいんだ?」と聞いてくるなら、そんなの無視です。
→あなたの人生で何がしたくて、何が大事なのか、それを知っているのは、友達ではなくてあなた自身です。
今は上手く言葉で人に伝えられなくても、自分で留学したいと思ったなら、その気持ちを信じて、挑戦してみましょう。
| 何かに挑戦する意味とか、挑戦から何を得たとか、そんなの後からいくらでもついてきます。
アメリカに留学したら、必ず英語がのびるわけでもないですし、タイに留学したら何も得るものがないわけではないです。
僕自身、一番英語が伸びたと感じたのは、インドネシアに半年留学した後でした。
インドネシアは英語圏ではないですが、現地に日本人が一人もおらず、日本語を封じられる状況でした。
そこで、たまたまインターナショナルスクール出身の、英語ペラペラの友達と仲良くなり、つるんでいるうちに、かなり話せるようになりました。
結果的にそうなったのであって、あらかじめ「英語力を上げよう!」と意気込んで、インドネシアに行ったわけではないです。
行く前から何かができるようになる、これをやり遂げる、と前もってすべて決め込むのは難しい。
そんなもんじゃないでしょうか?
どこに留学するかや、留学計画以上に大事なのは、実際行った先でどんな経験をして、何を感じるかです。
そして、
| 何のために留学したいのか、今は見えてなくても、留学しながら探したっていい。
いわゆる、自分探しの旅ですね。
それで、何か明確な目的が見えてきたら、そのためにまた留学したっていい。
留学が、皆さんの人生に何かしらの希望や活力を与えてくれることを願って、記事を終わります。