語学学校に行けば、英語力が上がるのか
こんにちは、otuboです。
今回は、「語学学校って、英語話せるようになるの?」
というテーマで、お話していきます。
いわゆる、現地でホームステイししつつ、語学学校に通い、英語の文法とか会話の授業を受けるスタイルですね。
いきなりお金の話であれですが、語学留学は、ホームステイ代とかも合わせると、先進国だと一か月30~50万円くらいはかかります。 僕はアイルランドに6週間いて、47万円かかりました。
なので、それだけ払う価値があるのか、ぶっちゃけ英語が話せるようになるのか。
オーストラリアとアイルランドの語学学校に行った僕が、解説します。
| 結論から言うと、語学学校では、思ったほど英語力は伸びませんでした。
なぜなのか、早速理由をみていきます。
語学学校に行っても、あまり効果は期待できない
僕は語学学校に2回、最長6週間通いましたが、思ったほど英語が話せるようにはならなかったです。
行かなければよかったと思うことはないのですが、なぜイマイチ成果がでなかったのか、僕なりの意見をお話します。
理由 その1:英語を話す時間が、思ったほどない
「え?」 と思われた方が、多いかと思います。
そうなんです、わざわざ海外まで行ったのに、意外と英語を話す時間が、ないんです…
どういうことかというと、
- ホストファミリーがあまり家にいない。いても食事は別、一緒に話す機会がない。
- 語学学校の授業も、全部が会話する授業ではない。発言するのも、1日でトータル数分。
こういった感じですね。
ホストファミリーって、家にもよりますけど、そこまでゲストの僕らに絡んでこないです。
初日に一通り説明を受けて、あとは会えば「Hi」とか声かけるレベルです。
運よくめっちゃ話してくる家族に当たればいいかもしれないですが、基本彼らは「泊まらせてあげる」スタンスです。
あなたに「英語を教えてあげよう!」と思って部屋を貸しているというより、家賃収入がありがたいというのが、正直なところです。
食事も用意してくれますが、彼らは基本別の部屋だったり、違う時間に食べるので、そこにも会話はないです。
ルームメイトもいるかもしれないですが、毎日同じ授業をとっていて、同じ時間に家に帰ってくるわけではありません。 僕がアイルランドで一緒になった、イタリア人のルームメイトは、夜通しどこかへ飲みに行くのがデフォでした。 結局彼とほとんど話すこともなく、ある日気が付くと、部屋から彼の荷物がなくなっていました。
そして学校の授業も、1日中話しまくるわけではありません。
文法を習う授業とか、基本聞いてるだけですし、授業で発言とかしても、せいぜい1回で数十秒とかですよね。
ある程度考えてから話すわけなので、授業をがんばっていても、英語がポンポン出てくるようになるかというと、残念ながらあまりならないです。
理由 その2:現地のコミュニティが希薄で、話し相手の確保が大変
理由その1と似たような理由ですが、英語を話す相手を確保できないですね。
つまり、こんな感じです。
- 語学学校は毎週人が入れ替わるので、友達を作りづらい。
- よっぽど自分から話しかけまくらないと、学校と家の往復だけになり、孤独。
語学学校って、みんな数週間くらいだけいて帰るっていう人がほとんどです。
クラスで仲良くなっても、来週になったらいないとか、そんなのザラです。
Facebookに、数回話しただけの知り合いが増えていく世界観になります。
| 英語が伸びるのって、友達とか恋人と英語で話さざるを得なくて、一日中話しまくってるときなんですよね。
なので、語学学校に行っても、授業受けて、家に帰っての繰り返しだと、正直たいして話せるようにはならないです。
もう学校のカフェに一日中張り付いて、常に誰かに話しかけ続ける、ぐらいやらないと、プライベートを充実させるのは厳しいです。
自分のコミュ力に自信があって、友達くらいすぐ作れそうだぜ、という方は、全然問題ないと思います。
むしろ楽しくて仕方ないかもしれないです。
僕はコミュ力が絶望的だったので、結果学校終わり公園で物思いにふけるか、美術館を巡るとかでした。
そういうわけで、語学学校は、授業自体はすごくいいんですが、話せるようになるかというと、結構厳しめです。
じゃあどうすれば、コスパよく英語力をあげられるのか、次にお話していきます。
協定校に奨学金をもらって留学するのが、コスパよし
僕は、大学生なら、大学の協定校に留学するのを、おすすめします。
大学がお互いに学生を派遣しあっているのが、協定校です。
なので、学内で行きたいと手を挙げて選ばれれば、大学が色々サポートしてくれます。
行くまでもそうですし、行ってからも、先方の大学が寮に泊まらせてくれたり、生活のサポートをしてくれたりします。
なぜ協定校留学のコスパがいいかというと、下記です。
- 先方での授業料は基本支払い不要。さらに、学内で成績がよければ、奨学金を出してもらえる。
- 現地でコミュニティがあるので、英語を話す相手が確保しやすい。
語学学校だと、ホームステイ代とか、学校の授業料を払わないといけないので、英語圏の先進国だと、月数十万がふっとびます。
その点、協定校だと、今通っている大学の授業料だけで、先方の大学には払わず、授業を受けられることがほとんどです。
生活費はかかってきますが、これも、今通っている大学の成績がいいと、奨学金を用意してくれることがあります。
僕の場合、インドネシアの協定校に、半年留学しました。 もちろん先方に授業は払わず、奨学金もゲット。 半年で60万円もらえたので、バリ島やマレーシアへ旅行して、なおお釣りがきました。
さらに、留学先の大学では、留学生をサポートしてくれるボランティアの生徒がおり、到着初日から空港に迎えに来てくれました。
それから毎週のように一緒に遊んだり、授業後カフェでしゃべったりしていたので、コミュ力のない僕でも、話し相手に困りませんでした。
一緒に留学しに来た韓国、オランダからの学生とも、途上国で生活する苦労を共にしたので、距離は縮まりやすかったです。
そしてクラスメイトも、語学学校のように毎週変わるのではなくて、基本同じメンバーだったので、仲の良い友達もできました。
中でも一番仲良くなった友達が、たまたま英語ペラペラだったので、一緒にいるだけでかなり鍛えられました。
結果、英語力はかなり上がり、500点くらいだったTOEICも、帰ってきたら900点でした。
(参考→TOEICで900点をとっても、あまり意味がない話)
協定校だと、こういった感じで、行った先でのコミュニティがしっかりしています。
結果、話し相手を探し続けないといけない語学学校より、お金がかからないうえに、英語も話せるようになるので、文字通りコスパがいいです。
✓ 語学学校に行って良かったこと
とはいえ、このままだと語学学校にいいところがゼロな印象になってしまうので、補足させてください。
語学学校に行って、良かったと思うことも、もちろんありました。
- 授業が楽しい(英語で英語を学ぶ感じや、欧米人と授業を受ける感じ)
- 生徒の年齢層と国籍が幅広い
- プチ海外生活を体験できる(非日常感)
このあたりですね。
僕は英語の文法とか、フレーズの使い方とか、英語を勉強するのが純粋に好きだったので、授業は楽しかったです。
英語で英語を勉強するということも、それまでなかったので、違った角度から勉強できたのは、よかったです。
生徒の年齢層が広いのは、刺激的です。
僕は高校生の時、オーストラリアの語学学校へ行きましたが、そこで
「もう会社やめて来たわ。とりあえずもう半年くらいはこっちにいるつもり。」
という謎の日本人と会って、「社会人は大変だな。」と思った記憶があります。
協定校留学だと、大体同じくらいの年の生徒としか会わないかもしれないですが、語学学校だと、国籍も年齢も幅広いので、いろんな人に会えるという刺激はあります。
ホームステイも、実際その地での暮らしを経験するという意味では、プチ海外移住なので、貴重です。
将来海外に住みたいと思っていた僕には、いいサンプルになりました。
コスパ的には協定校留学がおすすめですが、語学学校にも別の楽しさがあるので、お財布と相談しつつ、行ってみるのは全然アリです。
※ちなみに、僕はEFという学校を使って、オーストラリアとアイルランドに行きました。
たしか語学学校ではかなり歴史がある方で、先生の質もよかったので、おすすめです。
結局は、自主性が大事
今回は、語学学校に行けば、英語が話せるようになるのか、というテーマでお話してきました。
結論としては、英語を話す機会が多いとは言えないので、語学学校のコスパは悪い→協定校留学がおすすめです。
ただ、当たり前ですが、どの道を選んだとしても、自主性は大事です。
- 行った先で、授業中自分から発言する。
- がんばって他の生徒に話しかける。
こういったことですね。
せっかく海外に行くからには、自主的にいろんなことにチャレンジして、活動することが大切です。
それでは、皆さんが、留学先で素敵な出会いに恵まれることを願い、記事を終わります。