将来海外で働きたい人へ
「将来は海外で働いてみたい。」
こう語る人は、僕が大学生のときは、周りにかなりいました。
僕もその一人で、現に大学卒業後は、ずっと海外で生活しています。
しかし、海外で働きたいといって留学したりしていた彼らのほとんどは、今日本で働いています。
海外で働いているから偉いわけではないですが、本当に海外で生きていきたい、と思っているなら、即実現するべきです。
「いったん大手企業に就職して、いずれは駐在で海外に行ける部署に...」
とか言う人もいますが、それっていつですか? と僕は聞きたくなります。
もし大手企業で即人事部や経理部に配属されたら、駐在なんて想像できるでしょうか?
僕だったら、その瞬間にモチベゼロです。
この記事では、会社に海外に連れて行ってもらおうという、他力本願ではなく、自分の行動で海外生活をたぐり寄せる方法を、僕の経験をもとに解説します。
英語は、思い込みで伸ばしていく
海外で働きたい/暮らしてみたいけど、英語(に限らず、その国の言葉)が話せないから無理。
そう思う方は多いでしょうし、確かに言葉の壁はない方が、海外生活はぐっと近づきます。
僕自身、英語は好きでしたが、大学入学時は全く話せず、TOEICも500~600点ぐらいの雑魚でした。
しかし、入学後は英語の授業をとりまくったり、留学生にひたすら絡みまくったりを繰り返すうちに、「自分は英語が話せるほうなのでは」と、根拠のない自信をつけていきました。
たとえば、オーストラリアの学生が「君の英語いいね!」と言ってくれたとします。
そこで、「いや、まだまだなんだよな。この人優しいだけだな。」などと、日本人らしく謙虚に受け取るのではなく、
「おぉ、ついにネイティブに褒められた!ひょっとして少し話せるようになってきているのでは?」
などと、とことんポジティブに受け取るべきです。
大学に入ってから、教科書や単語帳を使って英語の勉強をしたことは一度もありませんでしたが、3回の留学も経て、帰ってきて受けたTOEICは920点でした。
とにかく英語を使ってみる経験を積みまくったことが、英語力向上につながったと思います。
お受験脳は捨てて、留学でも、外国人のお友達でも、フィリピン人とのオンライン英会話でもいいので、実践しまくりましょう。
資格で自分を没個性化せず、とことん自分を差別化すればいい
語学力ともう一つ、海外で暮らしたいと思ったときにぶつかるのが、「仕事が見つかるのか」という心配です。
そこで「海外で働く 資格」などとググっていては、近道を調べているようで遠回りです。
資格があれば仕事が見つかると思っている時点で、それは自分を周りに合わせている行為で、没個性そのもの。もったいないです。
自分が興味あるものに手を出して、いろんなことにチャレンジして、結果「あなた面白いことしてきたのね。」と思われるほうが、よっぽど有利です。
僕は、大学で初めてできた、インドネシアへの協定留学プログラムに、第一号で行きました。
学問や大学のレベルとしては、とても高いとは言えないかもしれませんが、結果的に、誰も行かないようなところに留学したことで、ユニークな経験ができました。
履歴書を見せたときも、
「あなたのレジュメはカラフルね。」 「ずいぶん色んな国に行ったのね。」
などと面白がってもらました。
僕が香港で就職がきまったときも、面接官がインドネシアに赴任していたこともあり、少なくとも会話のつかみにはなりました。
アメリカに1年留学した就活生や、英語ペラペラの帰国子女なんて、同世代に腐るほどいるので、同じ土俵で戦おうと思ったら、ライバル多すぎます。
謎にインドネシア語が話せる色黒な学生の方が、人間として面白いです。
自分が興味あることや、普通周りがやらないような経験をして、自分を差別化しましょう。
本当に実現したいと思っていれば、それは実現できる
ここまで、海外で暮らしてみたい人向けに、語学力の上げ方や、仕事をとる方法を書いてきました。
繰り返しになりますが、何も海外に住んでいるから偉いわけでもなんでもないです。
なので、今海外に住んでいない、もしくはそれに向けて動いていないということは、
その人にとっては、「できればいいかな。」くらいの願望だったというだけです。
でも、もしそれが何度も頭によぎる、あきらめきれない夢なのだとしたら、今日、今から実現に向けて行動しましょう。