1日中、値動きが気になってしまう方へ
今回は、「1日の中で相場が動くタイミング」について、解説します。
株式市場は、朝9時から夕方3時まで開いていますが、1日中値動きを見張っていても、疲れますよね…
デイトレード(同じ日に買ったり、売ったりする短期取引)をしたい人にとっては、値動きが大きくなりやすい時間はあるのか、気になるところです。
僕も、株を始めたばかりのころは、1日中そわそわして仕方なかったです。
今は、値動きを見るのは、1日に多くても3回くらいです。
値動きを見張っていても、念が通じて株価が上がってくれるわけではありません。
市場と適切な距離感を保てることは、長期的に利益をプラスにするうえで大切です。
それでは、早速説明していきます。
その日の大体の方向性は、朝イチに決まる
市場は生き物なので、絶対はありません。
ただ、その日の何となくの方向性(ここでは、日経平均が上がるか、下がるかとします)は、朝イチに決まることが多いです。
朝は上がっていたが、午後になって下落ということもありますが、そういう場合は、値動きの幅が小さめのことが多いです。
たとえば、
- 前の日のアメリカのダウ平均(アメリカの日経平均のようなものです)が大幅に下落
- 翌朝、前夜のダウの影響を、日経平均が織り込む
といった感じです。
香港の株などは、あまりアメリカの株価と同じ動きをしないですが、こと日本株は、かなり影響を受けると考えて大丈夫です。
よって、忙しくて日中に値を見れない、という方は、
- 前日のダウの値動き
- 朝イチの日経平均と、気になる銘柄の値
- その日の日経平均と、気になる銘柄の終値
のいずれかを1日1回見ておく、で十分です。
僕は、朝イチに一度、保有銘柄や気になる銘柄の値を見て、その日に「買う/売る/キープ」を判断し、あとは終値くらいしか見ないことが多いです。
1日の中で値動きが大きめな時間帯(30分ルール)
とはいっても、「俺は1日の中で売買して、利益をあげてやりたい!」という方向けに、もう少し解説をしておきます。
僕の体感ですが、1日の中で、値が動きやすい時間帯は、以下です。
- 午前/午後 取引開始後の30分くらい
- 午前/午後 取引終了前の30分くらい
取引開始後、もしくは終了前の30分くらいですね(ときどき40分とか1時間)。
僕が思うに、理由は、パチンコ屋に、開店時間前から並んでいる人たちの心理です。
彼らは、勝負をしたくて朝からウズウズしていて、開店時間を待っています。
そして、いざ開店すると同時に、目の前で動くスロットに夢中で、手を動かします。
投資はギャンブルとは違いますが、いざ目の前で市場が開くと、何かせずにいられないのは、人間の性ではないでしょうか。
市場が開いて30分~1時間くらい経つと、なんとなく雰囲気が落ち着いてきます。
そして、お昼前の休場前と、1日の取引が終わる14時半くらいから、今度は
「もうすぐ閉まってしまう。どうしよう、買おうか迷っていたあの銘柄、明日になって上がっても嫌だし、やっぱり買ってしまおうかな。」
などと、心が揺れ始めるのではないでしょうか。
取引しているのは、あなたと同じ生身の人間なので、僕はこの30分ルールは、少なからず傾向としてあるなと感じています。
この傾向をどうデイトレードに生かすかは、あなた次第という感じで、この話は終わりたいと思います(僕はデイトレードをしないので、正直わからないです)。
冷静な判断をするには、1日 1~2回のチェックがおすすめ
ここまで、1日の中の値動きがどんなものか、みてきました。
結論としては、1日に1回、多くても3回くらい値を見るくらいで十分です。
あまりに相場にはりついていても、よっぽどメンタルが強くないと、消耗するだけでなく、冷静な判断ができません。
自分が見れる時間帯でもいいので、
「今日は上がったか。まぁ、昨日ダウ結構上がってたしな。」
くらいで、達観するスタンスでいましょう。
我々は、市場を動かせるほどの資金力を持つトレーダーではありません。
我々にコントロールできるのは、その日に「買う/売る/キープする」のうち、どの判断を下すかだけです。
その判断を冷静に下すためにも、過度な値動きチェックは、控えるのがベターです。
それでは今日も、昨日より良い判断ができるよう、相場と向き合っていきましょう。