受験勉強に意味はあるのか
こんにちは、otuboです。
今回は、受験って結局意味あるの?というテーマでお話していきます。
成人するまでに、多い人だと3~4回、少なくても1回は経験する受験。
ゆうて勝負の世界なので、勝つに越したことはないですが、勝つ者がいれば敗れる者がいるのが現実。
この記事は、これから受験を控えていて、
・受験にたいするモチベーションが湧かない。辛い... ・受験する意味が分からない、それで人生がどう変わるっていうんだよ...
こんな風に思っている方に、読んでもらいたい記事です。
僕自身、小・中・大と3回受験をしましたが、いずれも思うような結果は出せませんでした。
正直、結果を親に申し訳ないなと思ったことはあります。
いざ受験終わってしまえば、そこからの人生がまた果てしなく長いわけで、あまりその結果を引きずっても仕方ないなと思っています。
受験自体に、大きな意味を求める必要はないと思いますし、その結果が自分のすべてだ!とプレッシャーを感じることもないです。
ただ、受験に向けて自分と向き合って見えてくることや、受験に備える中で身につく教養は、その後の人生の支えになるものなので、その意味で、受験勉強には意味があると思います。
などと、受験を終わった大人が偉そうに言うのは簡単ですが、目の前に受験が立ちはだかる方にとって、
- 受験までどういう気持ちで過ごせば乗り越えられるのか?
- 我慢して耐えた先に何があるんだ?
と思う気持ちはよくわかるので、今回はこのあたりに答えていきます。
受験を通して得られるもの
受験を通して得られるものには、二種類あると思います。
- 結果を出すことで得られるもの
- 受験までのプロセスから得られるもの
1.の結果を出すことで得られるものは、皆さん想像のつく通りで、学歴だったり、周りからの賞賛だったり、自分への自信ですね。
何かに向けてがんばって、それに結果がともなえば、またほかのことにも努力できる。
こういういい方はよくされるし、そりゃそうだろ、と思いますね。
ただ、冒頭述べたように、勝負の世界で、全員が仲良く勝ててハッピー、という世界はありえません。
むしろ負ける人の方が多い中で、たった1回の受験でがんばれなかった、結果を出せなかったというだけで、自己否定に走らないでほしいというのが、今回お伝えしたいことです。
一方で、2.の受験までのプロセスから得られるものとしては、
- 自分と向き合うなかでより自分を深く知れる
- 基礎的な教養が身につく
といったことが挙げられます。
たとえば、
なんで勉強しなきゃいけないんだろう? →親は大学に行かないといい就職ができないと言う →いい就職って何だろう?そもそも自分にとって働くってなんだろう? →働く以前に、自分はどう生きていきたいんだろう? →その生き方を実現するには、今の勉強や受験はどう関係してくるだろう?
ただ漫然と勉強するのではなく、こんな風に自分に問いかけることで、自分が何を望んでいるのか、考えたり発見するきっかけになります。
僕の場合、高校生の時は以下の感じで悩んでいました。
受験勉強する意味がわからん →周りで早慶に行くことにこだわってる人たちは、なんでそんなに行きたがってるんだろう →モテたいから or ママにほめてもらいたいマザコン or 就職で有利に立ちたいから →自分はどれにも当てはまらないな、ゆえにモチベがない... →試験勉強はつまらんけど、英語の勉強は楽しいな。新聞読むのも楽しいな
結局、受験が終わるまで、この悩みへの解決方法はありませんでした。
ただ、このときの悩みや気づきが、以後こんな風に生かされました。
- いわゆる典型的な「就活」には興味がない
→海外で働いていこう、と大学に入ると同時に決意。その決意通り日本で就活せず、今では香港在住。 - 英語は好きかも
→大学入学後、5か国で留学、100人以上の留学生と英語で交流。TOEIC 900点超えで学内表彰される。 - 新聞読むの楽しい
→大学入学後、日経新聞を読み始め、以後現在まで8年間、毎日欠かさず読んでいる。日々の株式投資で稼ぐ基礎教養にもなった。
受験する意味がわからなくて、辛くても、そのとき自分と向き合うことで、自分が大事にしている価値観が見えてきます。
そしてそれは、その後の人生の道を選ぶうえで、必ず役に立ちます。
受験から少し逃げたっていいけど、自分と向き合うことからは、どうか逃げないでほしいです。
さらに、受験へのプロセスから得られるものとして、基礎的な教養があります。
たとえば、こんなことです。
・数学ⅡBで習う「確率と期待値の話」 →宝くじの期待値ってどれくらいだろう? →負ける確率にくじの値段をかけて、勝つ確率に当たる額をかけていくと、期待値ってプラスになるのかな? →プラスにならなそうだけど、宝くじ買っている人たちって何なんだろう? ・政治・経済で習う「金本位制」 →昔は現金が金と交換できたっていうけど、今はできないらしい。 →ってことは、今のお金って何なの?? →金融緩和で市中の通貨量を増やすとかいってるけど、通貨量増えたらお金の価値って減るんじゃないの?
どれも高校で習う内容ですが、生きていくうえでかなり使える知識が、教科書にはサラッと一行で書いてあったりします。
そのときはその知識が何の役に立つのかわかっていなくても、あとで役立つということは多々あるので、教養として学んで損はありません。
受験勉強から得るものがある、とお話してきましたが、頭ではそうわかっていても、
実際勉強してるときや、思うような結果がでないとき、メンタルは結構きついものです。
ではどう自分の気持ちをメンテナンスすればいいのか、次にみていきます。
やる気が出なくても、結果が出なくても、自分を責める必要はない
この記事を読んでいる方はかなりまじめだと思うので、頭で「受験を頑張れば何かしら得られる」とはわかっているとは思います。
ただ、いざ頑張ろうと思っても、気持ちがついてこない。
そんなことが、多々あるんじゃないでしょうか?
僕もそうでした。
どちらかといえば、まじめに勉強をする方でしたが、ときどき息が詰まりそうになって、模試の日に会場へ向かう途中で嫌気がさし、謎に熱海まで逃避行したこともあります…
どうしても頑張る気になれない、努力できないときは、無理しなくていいです。
周りが受験勉強がんばっているから、親がいい大学に行くことを望んでいるから、という理由でがんばれたら、それは素晴らしいです。
そういう人は、同じ理由で就職活動にも頑張れる人だし、そういう人をいわゆる「大企業」は望んでいます。
なぜかというと、多少理不尽なことがあっても、
「周りも頑張って言われた通り働いているんだから」
「私はあこがれの〇〇で働いているんだから」
と自分を納得させて、会社に尽くしてくれる人が欲しいからです。
でも、もしあなたがそうでないなら、無理して合わせることはないです。
しかれたレールのとおり歩む努力ができなくても、
「自分はこうしたい!」
「これだけは自分は嫌だ!」
というものがある人は、その生き方を実現するために、努力できる人です。
僕は、いい大学に入るための受験勉強はできませんでした。
でも、大学に入ることが目的だった人たちが、大学に入って遊びまくっている一方で、
僕は自分のやりたいこと、目指す生き方を実現するために、周りより勉強して、行動しました。
結果、意地でもしたくなかった就活はせず、海外で生きていきたいという夢も叶えました。
もしあなたが受験勉強をがんばれない、と悩んでいても、必要以上に自分を責めないでください。
がんばれない根底には、あなたが人生でどうしてもゆずれない何かがきっと眠っています。
自分を否定するのではなくて、自分にとって大切なものが何か、考えるきっかけにしてほしいです。
その気づきが、きっとその後の人生で迷ったとき、あなたの指針になります。
受験のあとの人生の方が長い
今回は、受験勉強に意味はあるのか、というテーマでお話しました。
受験勉強そのものに大きな意味はないですが、受験勉強を経て自分と向き合ったり、教養を見つけることは、きっとその後の糧になります。
そして、思うようにがんばれなくても、結果が出なくても、自分を責める必要はありません。
やらされる受験勉強をがんばれなくても、自分が譲れないもののためになら、人はがんばれます。
悩んでいくなかで、ぜひ自分が人生で求めているものが何か、探してみてほしいです。