はじめて株を買う時のポイント
今回は、証券口座を開設したけど、どの株を買えばいいのかわからないという初心者の方向けに、銘柄の選び方を解説します。
結論としては、「自分がよくわかっている企業」の株を買ってみることです。
なんだかすっきりしないアドバイスに聞こえるかもしれませんが、僕はこれが原点だと思っています。
それでは説明していきます。
銘柄の見つけ方
まずは、どこで銘柄を見つければいいのか。
証券口座を開いた方は、各社のサイトにログインすれば、銘柄を検索できる機能があるので、それを使ってみましょう。
日経新聞をとっている方は、日経の「日経会社情報」から探すのが便利です。
口座を持ってないけど、無料で覗いてみたい方は、ヤフーでも四季報オンラインでも、基本的な情報はとれます。
みんかぶも充実はしていますが、「一発当てたろ感」が強いので、あくまでツールとして使い、サイトがおすすめする株や、目標株価などの数値を鵜呑みにしないほうがいいと思います。
身近な企業を買うべき?
では、どの株を買えばいいのか。
繰り返しですが、まずは自分がよくわかっている会社を選びましょう。
よくわかっているというのは、
- その会社が何を売って、どんな価値を生んでいるのか
- 自分がその会社の事業や理念に共感できる
といったことです。裏返せば、
- いまいち何をやっている会社なのかよくわからないが、聞いたことはあるから大丈夫そう
- 売り上げも利益も伸びているけど、正直この会社の商品/サービスにはいまひとつ共感をもてない
こういった場合には、買わないほうが無難です。
なぜかというと、株を買ってすぐ下がった時に、自分が理解して共感してる株とそうでない場合では、気持ちや判断が変わってくるからです。
株を買った直後、それも初めての取引ならなおさら、値が下がってしまうと、怖い、このまま下がり続けるのでは、と不安になります。
しかし、しばらく(数週間、数か月の単位)で見てみると、意外と値が持ち直すことが、往々にあるのも事実です。
こうしたときに、その企業の事業や理念に共感がもてていて、長期的に社会に価値をもたらし続けると思える株であれば、持ち続けるのは、そう難しくありません。
株を買う/売るタイミングは?
買ってみたい株が見つかったら、今度はいつ買って、いつ売ればいいのか、という話になります。
初めての取引で、かっこよく利益を出したいのもわかりますが、とりあえず買ってみよう、でも問題なしです。
ただし、あらかじめどれくらいの利益を狙いたいかは、決めておくとよいでしょう。
どのくらいの利益を目指すか(何パーセントくらい上がってほしいか)は、すなわち同じだけ損をすることを覚悟することでもあります。
5%上がってほしいなら、5%下がってしまうことも覚悟したうえで、それぞれの上限下限に達したら、売ってしまうスタンスでいるのが、安全です。
あらかじめ売る基準をもっておかないと、損が出たときにいつまで我慢すべきなのか、利益が出た時にも今売っていいのか、わからなくなってしまいます。
参考)売買のタイミングについての記事です。
まずは買ってみよう、損してもそれは勉強代
今回は、株を始めたばかりの方向けに、株を買う時のポイントをみてきました。
最も重要なのは、儲かる株を狙いにフルスイングすることではなく、まずは買ってみることです。
買ってみたら、一日中値動きを見てガクガクするのではなく、一日1回、多くても数回くらいで十分なので、なぜ今日は上がったのだろう、下がったのだろうと興味をもって新聞を読んでみましょう。
これを繰り返すことで、「今、日経平均はだいぶ上がってきているな。上がりすぎなくらいだな。買うのはやめておこうかな。」などと、自分なりの相場観を持てるようになり、判断の精度をあげていけます。
利益が出ても、「これはたまたま運がよかった。次も勝てるにはいつ、どれを買ったらいいのかな。」と考えつづけましょう。